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イルカ論争

 今年のアカデミー賞ドキュメンタリー映画部門で、巷で話題の「The Cove」がオスカーを受賞したけど、それが日米で大いに話題になっている。最近キンドルを会社に買ってもらったので、ロス・アンゼルス・タイムズとかの記事も読んでみたけど、アメリカの一般的な論調としては、「かわいいイルカを食べるなんて信じられない」「イルカの殺戮の仕方がひどすぎる」といった感じで、総じて感情的になっている。漏れはフェースブックもやっているが、最近はログインするのを躊躇している。漏れはアメリカに友人が多くいるので、彼らも多分に漏れにこの論争を仕掛けてくるものと危惧している。ただでさえ多くのアメリカ人は、イルカはおろかクジラを食べることすら信じられないと考えている。その上でイルカを殺して食べるというのは、まったく想像すらできないといった感じであろう。

 ところで、漏れは前にクジラの肉を大量処分する仕事の相談を受けたことがあった。その話は、日本でも有名な捕鯨活動家から持ち込まれたもので、実は今の日本では、処分しきれないくらいの大量の鯨肉が国の冷凍庫に保存されているそうだ。ご存じの通り、日本は捕鯨推進国の先鋒として、調査捕鯨と称して少なからぬ数のクジラを毎年捕獲している。国際条約に従えば、調査捕鯨で捕獲されたクジラは、必ず捕獲した国の国内で消費しなければならない。一方、調査捕鯨は国費で行われていることから、いわゆるコスト積算方式によって売価が決められる。その売価が、市場価格から大いに乖離したものになってしまっていて、誰も買い手がつかないのだそうだ。しかも、調査捕鯨では、クジラを「発見した順」から捕獲するのがルールで、「美味しそうな順」から捕獲するものではない。そのため、捕獲されたクジラは軒並み「痩せて」「まずい」クジラが多くなるそうで、これも消費者に嫌われるゆえんになっているそうだ。

 そんなこんなで、クジラですら国内の消費者からは大いに距離を置かれている。その状況の中で、日本人ならイルカを食べる地域文化を全力で応援しろと言われたとしたら、少なくとも漏れのような輩は躊躇してしまうと正直に白状する。実際、イルカなんて食べなくてもいいだろうとも思ってしまうし、少なくともそれを食べることについて不快感を持つ他国の人がいるという事実は考慮する必要があると思う。例えば漏れはアメリカ人が牛肉を食べても何とも思わない。しかし、アメリカ人は一部の日本人がイルカを食べることに大いに義憤を感じている。地域の伝統や文化を守るのことも大事だけど、ますますボーダーレス化しつつある今後の世界で生きてゆくには、それなりに習慣の変更を考えてもいいのではないかと思ってしまう。いずれにせよ、日本でも公開されるという「The Cove」を、漏れは大いなる興味を持って観てみたいと考えている。
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テーマ : ひとりごと
ジャンル : グルメ

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Author:シェフまえだ
料理好きおやじシェフの個人ブログです。中小企業の経営コンサルタントです。クリスチャンの2ちゃんねらーでもあります。


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